イノキボンバイエ2012、藤田は何故猪木にキレたのか。

wres大晦日のイノキボンバイエ2012のメインイベントは藤田和之に軍配が上がった。

○藤田和之(マウントパンチ→レフリーストップ)小川直也☓

しかし中継を楽しみに見ていた人にモヤモヤしか残らない、後味の悪い年越し興行となった、試合を振り返りながら藤田が何故キレたのか考えていきたいと思う。

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youtubeに動画あるのでテレビを見逃した人消される前にそちらで内容確認してほしい。

藤田は橋本戦の再戦とリベンジでセメントマッチを望んでいた

試合前のVTR通り藤田は橋本戦のようなセメントマッチを望んでいる発言を繰り返してきた、藤田の気持ちを小川は全く意に介せず仕事だから受けたと流している。

試合前の宮根誠司のインタビューに対して藤田は完全無視を貫いたが、小川は宮根の襟首を掴んで襲い掛かるという美味しい絵を作ったので番組を盛り上げるヤル気を藤田より感じた。

不穏シーン1 藤田「会長何処だ?」

http://youtu.be/sqw85lzS-Pw?t=1m33s

ブランクを全く感じさせない小川に対してなすすべも無い藤田は、小川に後ろから蹴られ尻餅を突いたあと間合いを取って「会長は何処だ?」と連呼し試合に全く集中していない様子だ。

不穏シーン2 ブレイクに5人掛かり

http://youtu.be/sqw85lzS-Pw?t=2m9s

藤田がタックルで小川をコーナーポストに叩きつけブレイクに応じないのでレフリーやセコンド5人掛かりで両選手を分けるがレフリーの対応が速すぎる、プロレスはコーナーでの技や駆け引きが多いのでこの対応は異常だ、ブレイク後に文句を言う藤田にスキンヘッドのサブレフリー和田良覚が何やら険しい表情で言っている。

不穏シーン3 STOからパウンドパンチ、スリーパーが完全に決まるも手を緩めた小川

パウンドでのパンチもスリーパーを誘うように緩い、一見藤田がうまく逃げたようだが小川ならこの時点で試合を終わらせる事もできたはずで、気道を締めるチョーク状態から頸動脈を締める通常のスリーパーに余裕をもって移動していて技も緩く、まるでスパーリングで力加減をしているようにも見える。

http://youtu.be/sqw85lzS-Pw?t=3m10s

不穏シーン3 小川がグローブを外して挑発

場外をうろつく藤田が何か「やめだ〜」言っているようだが実況のせいでよく聞き取れない、小川がこれなら「どうだ?」とグローブを外すとノーバンデージの手、挑発に応じた藤田の手は対照的にバンテージがぐるぐる巻き。

このシーンから小川はこの試合でパンチを強打する意思は無かったと思える。

不穏シーン4 パンチが当たっていないのにレフリーストップ

藤田が水車落としから床にパンチ、サイドポジションから後頭部へのサッカーボールキック(サップ殺し)を見舞い、ガードの上からポコポコパンチを見舞った瞬間レフリーがストップ。客席からブーイング

http://youtu.be/sqw85lzS-Pw?t=6m13s

不穏シーン5 茶番に付き合えるかとリングを降りる藤田とリングに戻すサイモン猪木(婿養子)

http://youtu.be/sqw85lzS-Pw?t=7m57s

試合が終わり勝者藤田のテーマソングが流れるとスタコラとリングを後にする藤田、場外でサイモン猪木が引き止め無理やりリングに戻すように説得中、締めの挨拶に向かう猪木の姿を見てリングに戻る藤田が珍しくマイクを握り「会長アンタがまた仕掛けたんだろう?コレがおもしれえのか? ええテメエの駒じゃねえんだよコノヤロー」とシャブやってるジャンキーのような目で猪木に突っかかる藤田「やるならテメエら二人でやれコノヤローオレは降りる」

http://youtu.be/sqw85lzS-Pw?t=8m26s

この仕掛けの意味する所は何だ?という疑問

VTRを振り返るとこの試合の裏テーマであるセメントマッチで橋本へのリベンジの部分は小川の試合内容を見ると小川はセメントを仕掛けていない事がわかると思う。

じゃあ藤田のこの異常な剣幕は何かと?

http://youtu.be/sqw85lzS-Pw?t=9m42s

小川「会長オレは納得いかねえっすよ、何だこれは?いつからこんな弱腰になったんだよコノヤロ ヴぁカタレ〜」

ここで小川退場

猪木「てめぇらの怒りが遅すぎるんだぁ〜10年前にこれぐらい怒ってみろ!

そしたら銭が取れたんだよ、違うか〜ぁ!なぁチンプな事やって人生を無駄にしやがって、10年前になぁこれぐらい怒ってたら銭が取れたんだ!

まあ今からでも遅くねえわ、怒ってみろよ、これからな、ホントに世界から強豪が来るんだよ、そいつらを迎え撃たなければならない、ふざけるなコノヤロー、てめぇら上がってコイ、こんな小さな事で勝負賭けるならオレが受けてやるわ!かかってこいコノヤロー!

コイコイ コノヤロー!

これぐらい怒ってみろ!いいですかぁ〜?この怒りを身体の底からぶち当てて見ろよ。

イクゾー1・2・3ダアーーーー」

猪木の発狂と対照的にニヤニヤ談笑するサップやミルコもダーw

猪木のマイクは藤田や小川が体力的にピークの10年前に猪木の手元を離れ小川はゼロワンやハッスルで(猪木から見ると茶番)で時間を過ごした事を指摘し当時なら銭が取れたと怒っている。

IGFの切り札のカードなんだが試合前の両国の並べた椅子の数を見るとチケットの売上が悪いことは明らかで入場者数もキャパ15000人と言われる両国の25%行けばいいとこで4000人と行ったところか、招待券も多く出ていそうなので実数だと代々木体育館レベルカード、10年前ならドームで勝負が打てたカードなので猪木はそこを怒っているが、藤田の怒りとベクトルが全然違う。

興行師と選手の温度差が不穏興行の原因の一つかと思われる。

猪木が言った金がないのでムフフはガチかも

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2012/2012123103/12.html

「今日はいろいろなネタを仕込んできましたが、我が猪木劇団も資金不足で今日は公演を休演させていただきます」

猪木のスポンサー会社の会長が亡くなる

アントニオ猪木のスポンサーである平和の創業会長の中島健吉氏が26日に死去している。

平和の創業者で、中島ホールディングス ファウンダー会長の中島健吉氏が12月13日午後0時12分、療養中のところ、逝去した。享年91歳。葬儀は近親者のみで執り行われた。 中島氏は1921年(大正10年)、現在の韓国の忠清北道清州郡南一面高隠里で生まれた。

http://www.adcircle.co.jp/greenbelt/news/contents/5491.html

猪木のスポンサーで有名だったのは佐川急便の創業者だったが、佐川会長が亡くなったと同時に猪木のスポンサーから撤退した事があったので、平和の会長の死去も資金面でIGF今後の活動に影響があるかも知れないので、猪木の銭の話が2回も出たと思われる。

レフリー田山のデジャブ

この不穏なシーンどっかで見たことあると思ったら、2004年のWJから脱退した佐々木健介と藤田和之のIWGPの不穏試合、この試合もレフリーが田山で物議を出した。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm5821534

藤田がスリーパーに行った所、レフリーの田山が台本があるかのように躊躇なく3つ叩いて試合終了、北斗(チャコマグマ)の怒りが草間社長(ハゲ)に爆発したシーンが印象的だ。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200410/09/a09.html

プロレスだから八百長でしょ単純に思う事なかれ。

ココらへんのペテン具合がプロレスの奥深い部分で、両選手が同意している単純な八百長なら試合後に北斗晶がボロボロ涙を流して抗議する事は無い、試合後の健介の空気を読まないガッツポーズとか藤田の何とも言えない表情などなど、この2004年の10月9日ってのは猪木が新日本プロレスに色濃く介入した日で、wjから長州力の電撃乱入や上井取締役が責任取って解任があった。

藤田の「また仕掛けたな」発言はこの試合のほうが当てはまる。

プロレスは試合の尾ひれの情報から読み取る作業こそ醍醐味なので長くなったが最後にまとめると。

藤田の怒りは小川と猪木が申し合わせて片八百長試合を組まれたと思った事。

藤田「やるならテメエら二人でやれコノヤローオレは降りる」

この場合の片八百長とは猪木とレフリーと小川だけが試合展開を決めて負ける事まで織り込み済みの八百長。

藤田がどこでそう感じたかは不明だが不穏シーン1の「会長どこだ?」の時点ではそう感じていたはず。

しかし小川は試合を作ろうと努力していた

レフリーがプロレスのレフリーの時点でプロレス試合なんだけど、セメントを求める藤田に対してどこまでも冷静だったのが小川、試合運びを見ても小川が本気を出せばすぐに終わっていた流れでグローブ外す演出も、プロレスで受けるから上がって来なさいってアピールにも見えるが、藤田が素手で受けると勘違いしたのでああいう展開になったとも見える。

小川も有効打をもらっていないのに田山のストップに納得が行ってない様子で、PRIDEで吉田英彦に負けてもサバサバしていた時とは様子が違う。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200512/31/a12.html

単純な八百長なら藤田がブック破りすればいいだけのこと、セメントに付きわないなら逆に椅子使って小川殴って反則で終わらせた方が良かったんだが、藤田にそういう器用な選択肢が無かった。

猪木への文句ならバックステージでもできるが客の前で藤田が猛抗議したのも謎

怒ってるように見えて結局は演出に付き合う形になった藤田、本気なら控え室で猪木に文句を言ってIGFと決別もありかと思うが、客前でガチなのは北尾光司の八百長野郎発言があったので何とも言えない部分がある。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1399509

猪木は小川に引導渡したくて小川の負け試合を組もうと思ったが、逆に藤田がIGF決裂しそのまま引退しそうな雰囲気になったのでプロレスってのは良くわからない。

客の納得のいかない不穏試合ってのは小川vs橋本、前田日明の長州力顔面キックや力道山vs木村政彦が50年以上経っても語られるよう、ファンの記憶に深く刻まれ時には名勝負以上に長く語られるので、小川と藤田の試合もそういうカテゴリーでくくるのもアリかと思うが。

場所を変え猪木抜いてMMAの試合で完全決着がされるなら純粋にそれも見たいので、鉄が熱いうちに東スポが主催で興行打たないかなと密かに期待をしている。